
2026/7/1日経新聞朝刊より
近年、防災分野で注目されている**「フェーズフリー(Phase Free)」とは、「平常時(いつも)」と「災害時(もしも)」という2つのフェーズ(状態)を分けずに考える」という考え方**です。
これまでの防災は、「災害のためだけに備える」という発想が中心でした。しかし、それでは備蓄品が使われないまま期限切れになったり、防災用品の使い方が分からなかったりすることが少なくありませんでした。
そこで生まれたのがフェーズフリーです。
防災は「特別な備え」ではなく、普段の生活に自然に溶け込ませることが大切です。これが「フェーズフリー」の考え方です。普段使っているモバイルバッテリーは停電時の電源に、キャンプ用品は災害時の調理器具に、ローリングストックの食品は日々の食卓と備蓄を兼ねます。いざという時だけ準備するのではなく、日常で使い慣れておくことで、災害時も落ち着いて行動できます。防災を「我慢」ではなく「便利」に変えることが、家族を守る第一歩です。今日から一つでも、普段使いできる防災を始めてみませんか。
